琳「美形と言えば陽平やろ！　女装したらえらいことになりそうや」

正「牧野さんが女装！？」

陽「そんなことしないよ」

琳「例えばの話やんか。まぁこのままでも、めちゃくちゃ美形やけどな」

正「うん。アルは美形もあるけど、どっちかと言えば“かっこいい”だね」

ア「光栄です。正太郎にそう思っていただくため、常に外見も内面も磨いています」

琳「ほんなら、俺はどないや？　敢えて言うんやったら“男前”っちゅーやつやろか」

ア「……ええ、まぁ」

琳「なんやアル。その間は」

正「琳は“男前”より、もっと合う表現がある気がするんだ」

陽「ふふ。琳は男前というよりも、愛嬌があって可愛いと思うよ」

正「それだ！　愛嬌があるんだよ、琳。親しみやすいっていうか……。さすが、牧野さんはよく琳のことわかってる」

陽「嬉しいよ、ありがとう」

琳「あんま褒められてる気がせんのやけど。ていうか、正太郎こそ“可愛い”が似合うやんか。なぁ、アル」

ア「そうですね。愛らしい、という表現が何より似合っています。何故なら、世界中の如何なる存在よりも……」

琳「うわ……」

正「始まっちゃった」

陽「今のうちに次へ行こうか？」


　了