番外編 クリ★プレ

しおりを挿む


 微かに残った生クリームが絡んで、いつものキスとは少し違う感覚だ。

 キスや愛撫は気持ちいいし、生クリームは美味しいし……クリームプレイも悪くないかもしれないな。

 なんて思っていたら突然、中心の根元から先端までを一気に舐め上げられた。

 ゾクゾクするような快感に、俺は軽く背中を反らす。


「ん、んんんっ……!」


 長谷川は、まるでソフトクリームを舐めるかのように、俺の中心に絞り出した生クリームを丁寧に舐め取っていく。

 いつもいきなりくわえられることが多いから、子猫がミルクを飲むような拙い動きが、新鮮で気持ちいい。


「んぅうっ……ん、ふぅ、」


 絶頂へと近付いていくにつれて、呼吸がだんだん苦しくなっていく。

 それでもキスをしていたい俺は、懸命に藤枝の舌を吸い続けていた。

 けれど、藤枝がそれに気付かないわけがない。

 やんわりと舌を押し返されて、やや強引に唇が離されていく。

 俺は、突然肺に流れ込んだ大量の空気に軽く噎せながら、涙目で藤枝を見上げた。


「大丈夫か?」

「っん、うん……っあぁ、あん」


 変なもので噎せたわけじゃなかったから、咳はすぐに治まった。

 その代わり、自由になった口から恥ずかしい喘ぎ声が断続的に漏れ出る。

 しかも結構なボリュームだ。




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