番外編 クリ★プレ ■しおりを挿む
俺は恥ずかしさで少し躊躇いながらも、藤枝の胸元で小さく頷いた。
すると、藤枝が俺の身体を少し離して、まっすぐ目を合わせてきた。
「……裕斗は素直で可愛いな」
台詞と共に、藤枝の顔がゆっくりと近付いてくる。
そして、未だ続く長谷川の愛撫に小さく喘ぐ俺の唇を塞ぐ。
「ぁ……ん、んぅ」
ぬるりと入ってきた舌は、さっきまで藤枝が舐めていた生クリーム味だ。
俺の舌を捏ねるようにしながら、ねっとりと絡んでくる。
……甘くて、すごく美味しい。
俺は、必死にその舌を追い掛けて吸った。
もっと生クリームの味が欲しくて、積極的に藤枝の口腔を攻めてみたり。
けれど、いきなり下半身がひんやりしたものに襲われて、自分の舌を噛みそうになってしまった。
「んんっ!?」
「わぁ、すごい……生クリームがすぐに溶けてくよっ!」
下の方で、長谷川の感心するような声が聞こえる。
そして俺の中心付近で液体が流れていくような感覚……。
もしかしなくても、長谷川が俺の股間を生クリームでデコレーションしたんだろう。
胸ばかり攻められてお預けを食らっていたせいで、俺の中心はかなり熱くなっているみたいだ。
「ねぇ葵っ! 僕が先に食べちゃってもいい? お願い、もう我慢できない……っ」
長谷川が興奮気味で藤枝に訴えかける。
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