番外編 クリ★プレ

しおりを挿む


◆ ◆ ◆



 長谷川と藤枝の舌が、しつこく胸の突起を舐め転がす。

 さっきから、生クリームを絞られては熱い舌に舐められる、の繰り返し。

 時間なんてわかんないけど、少なくとも十分以上は経っていると思う。

 その間他の場所は指一本触れられず、一番触ってほしい場所ももちろんお預け状態だ。


「あっ、やぁ……も、やだっ」


 いつになく執拗な舌戯に耐えられなくて、俺は眦から涙を零しながら胸元にある二つの頭を抱えた。

 すると右側の動きが止んで、藤枝が目だけでこちらを見遣る。

 その目に無言で止めてほしいと訴えると、藤枝は身体ごと近付いてきてくれた。


「どうした、裕斗。泣くな」

「んん、だって、おれ……もぅ」


 優しく宥めるように頭を撫でられて、一層溢れる涙。

 俺は、力の入らない腕を懸命に伸ばして藤枝に抱き付いた。


「感じすぎて怖いのか?」


 わかんないけど、それもあるかもしれない。

 こんなに一ヶ所ばかり攻められ続けたことはないし……。

 だって俺の乳首、取れちゃいそうなほど腫れてるんだ。

 しかもあり得ないほど赤く充血していて、舐められているだけなのにピリピリと痛むし。

 そんなになるまでされているのに、き、気持ちいいし……。

 まぁ気持ちいいのは、俺が少し痛いのにも快感を覚えるから、だろうけれど。




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