週刊『彰と朝陽』

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わーい♪─朝陽



「っんぁ…」

「朝陽さん、抜くときも感じちゃうんだ」

「うるせーバカ!」

「セックスしてる最中はデレてくれるのに」

「で、デレてなんかねーよ!」

「もう…。いっぱい汗かいたから、お風呂入ろ」

「ん」

「洗ってあげる」

「当たり前だ」

「俺以外には洗わせないでよ」

「彰が浮気しなかったらな」

「するわけない!」

「でもお前女にモテるし、わかんねーな」

「しない…朝陽さんだけ」


 彰がヘコみだした。

 やべ、イジメすぎたか。


「う、嘘だ!嘘じゃねーけど」

「どっちだよ…」

「浮気したらどうなるか知らねーけど、彰が浮気する気ねーのは知ってっから」

「うん」

「とにかく、白昼夢のことは引きずるな。変態な彰に戻れよ」


 オレのせいじゃねーのに宥めるのってめんどくせー。

 でも、こんな彰でも嫌いにはならねーよ。

 正直言って彰よりいい男がいてもなびく気がしねー。

 彰には言ってやらねーけどな!


「服着れる?」

「ん」


 お風呂から出たら洗濯済みの服渡された。

 これからどっか行くのか?

 てか腰がガクガクだ。

 もちろん、彰のせいだ!


「今日の晩飯は、朝陽さんの好きなの食いに行こーね」

「え!いーのか!?やった!」

「あ、あんまり高いのは無理だけど」


 今日の彰は太っ腹だな。

 思わずバンザイしてしまったじゃねーか。

 特別に、帰りにでもアイス買ってやるか。


「オレ、寿司が食いてー」

「す、し?」

「ん。サーモンとホタテといくらと…」

「朝陽さん…」

「なんだ」

「ちょっと、銀行行ってくる」

「待て!」

「なーに?」

「誰も回らない寿司とは言ってねーだろ?」

「…?」

「お前、まさか回転寿司に行ったことねーのか」

「あ、あるよ!」

「くだらねー嘘を吐くな。ほら行くぞ」


 オレは彰の手を引っ張って部屋を出た。


「朝陽さん、今度海に行こーよ」

「ナンパでもすんのか」

「違うし!朝陽さんにしか興味ないし!」

「そか。じゃあ水着買わねーと」

「俺が選ぶから」


 なんか怪しい空気になったから、彰の脛を蹴ってやった。


「いてぇよ!」

「…変態なこと考えただろ」

「うっ…」


 とりあえず、バカ彰は無事に変態に戻ったみてーだ。

 これでこそオレの彰だ。

 帰りは暗くなるから、手でも繋いでやるか。


 -END-



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