週刊『彰と朝陽』

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どこの変態だ?─彰


 大翔が朝陽さんに本気っぽくてうぜー。

 とりあえず殴りたいんだけど。

 あの憎たらしいホスト顔を。

 朝陽さんが大翔を嫌ってるから、まだ救われてるけど…。

 あ、朝陽さんの口元にプリン付いてる。

 ガキみたいでかわいー。

 それを取ってやったら、朝陽さんがこっち見た。


「美味そうに食うね、朝陽さん」

「美味いもん」

「俺もプリン買えばよかった」

「ん、口開けろよ」

「…やべー、朝陽さんのスプーンから食うプリンは美味すぎるな」

「変態だなお前」

「変態でもいーよ、朝陽さん限定だし」

「魔王は誰にでも変態っぽいな。ピアスの穴開ける時に変態な質問してきたし」

「なにそれ。初耳なんだけど」

「名前と歳と身長体重と、最近いつセックスしたかって訊かれた」

「マジかよ!AVみたいじゃん。本格的に変態だな」

「だろ。彰の兄貴だから我慢してたけど、鳥肌モンだった」

「で、答えてないよね?」

「………………」


 答えたんだね、朝陽さん。

 とにかく思ったより大翔がヤバい。

 今度会ったら、鳩尾に一発…いや、三発入れとくか。


「プリン、あと一口くれたら許すよ」

「ん、口移しで食うか? …なんてな!嘘」

「食う」

「だけど。………マジで?」

「食うよ朝陽さん。口移し」

「わ、わかったよ…やってやるよ」


 朝陽さんはこう見えて真面目だから。

 たまには利用させてもらうよ。

 ごめんね、変態で。

 でもマジで好きだったら、ある程度は変態にもなるって!

 誰でもなるってマジで。

 俺、元々ドライな奴だし!


「ん…む、ん、んぅ」


 朝陽さんの口移しでやってきたプリンを、口移しで朝陽さんに返して、そのままキスに持ち込んだ。


「あ、彰…」

「朝陽さんの口の中で溶けたプリン、すげー美味かったよ」

「どこの変態だよ、お前は」

「だから、朝陽さんの世界にしか存在しねーってば」

「ん、…セックスしよ、彰」

「プリンでキスしたから?」

「か、関係ねーよ、ただしたくなっただけだし…」

「そっか。好きだよ朝陽さん」


 抱き付いてきた朝陽さんを抱き上げて、ベッドに向かった。

 もっと暑くなったら、アイスでキスすんのもいいな。


 -END-



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