週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
まだ眠いんだけど─朝陽
自分の喘ぎ声が目覚ましってどーなの?
「あっ、はぁっ…」
オレは寝起きでまだ頭がぼんやりしてるし、彰はフェラに熱中してるし、反則だ。
まだ眠いのに…気持ちいいからって、脳が強制的に睡魔を追い出す作戦に出やがった。
涙目でハッキリ見えないけど下半身に視線を移したら、上目遣いの彰と目が合った。
「朝陽さん、気持ちよさそー」
「ん…お前のせいだろ」
「うん、超かわいー」
「バカ!…オレもやる」
「じゃあ朝陽さん、上乗って」
「ん」
朝からやらしーとか、そんな苦情は彰に言ってくれ。
オレは、服脱いでから仰向けになった彰の上に反対向きで乗った。
オレの方は中途半端に引っ掛かってたボクパンは脱いだけど、Tシャツは着たまんま。
寝起きだしめんどくせーんだ。
「んっ、んぐ」
これは男と男の勝負だ。
気持ちよさに負けて、舐めていらんなくなって握ったまま喘ぐなんて…。
「っあ、あ…ん」
ダメ…、ダメ、なんだ。
「朝陽さん、指挿れんね」
「うん…」
いつの間に馴染ませてたのか、すぐにぬるついた彰の指が入ってきた。
しかも、フェラ継続中だし。
「あっ、あきっら、ずりーよ、それっ」
「たまには、俺が主導権握ってるとこ見せたいじゃん」
「だ、誰に、だよ…」
バカ彰ッ!騎乗位やってても最後はお前が持ってくだろっ!
「黙って。朝陽さんはそのままね」
「…あ、はぁ、あ…っ」
軽々とオレの身体を転がしやがった彰が、すぐに入ってきた。
「朝陽さん、おはよ」
「あっ、あっ…な、なにっ」
「言ってなかったから」
「ん、お、おはっ」
「あはは、かわいーな」
「バッカ…!」
「っ、ちょ、締めすぎ…」
からかわれたから仕返ししてやったら、彰の動きが激しくなった。
腰動かしながら、器用にオレのもしごいてくる。
たぶんこれは本気彰だ。
「あ、ダメっ、いぃ」
「我慢しないで、イッていーよ」
「あ、彰っ」
「ん…好きだよ」
「あぁっ、い、イク…っ!」
彰のせいで先にイカされたオレは、すげー敏感な身体を持て余したまま彰に突き上げられて、泣きそうになった。
隠してた爪を晒した本気彰はヤバいから、やっぱオレが主導権握らねーとダメだな。
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