週刊『彰と朝陽』

しおりを挿む
まだ眠いんだけど─朝陽


 自分の喘ぎ声が目覚ましってどーなの?


「あっ、はぁっ…」


 オレは寝起きでまだ頭がぼんやりしてるし、彰はフェラに熱中してるし、反則だ。

 まだ眠いのに…気持ちいいからって、脳が強制的に睡魔を追い出す作戦に出やがった。

 涙目でハッキリ見えないけど下半身に視線を移したら、上目遣いの彰と目が合った。


「朝陽さん、気持ちよさそー」

「ん…お前のせいだろ」

「うん、超かわいー」

「バカ!…オレもやる」

「じゃあ朝陽さん、上乗って」

「ん」


 朝からやらしーとか、そんな苦情は彰に言ってくれ。

 オレは、服脱いでから仰向けになった彰の上に反対向きで乗った。

 オレの方は中途半端に引っ掛かってたボクパンは脱いだけど、Tシャツは着たまんま。

 寝起きだしめんどくせーんだ。


「んっ、んぐ」


 これは男と男の勝負だ。

 気持ちよさに負けて、舐めていらんなくなって握ったまま喘ぐなんて…。


「っあ、あ…ん」


 ダメ…、ダメ、なんだ。


「朝陽さん、指挿れんね」

「うん…」


 いつの間に馴染ませてたのか、すぐにぬるついた彰の指が入ってきた。

 しかも、フェラ継続中だし。


「あっ、あきっら、ずりーよ、それっ」

「たまには、俺が主導権握ってるとこ見せたいじゃん」

「だ、誰に、だよ…」


 バカ彰ッ!騎乗位やってても最後はお前が持ってくだろっ!


「黙って。朝陽さんはそのままね」

「…あ、はぁ、あ…っ」


 軽々とオレの身体を転がしやがった彰が、すぐに入ってきた。


「朝陽さん、おはよ」

「あっ、あっ…な、なにっ」

「言ってなかったから」

「ん、お、おはっ」

「あはは、かわいーな」

「バッカ…!」

「っ、ちょ、締めすぎ…」


 からかわれたから仕返ししてやったら、彰の動きが激しくなった。

 腰動かしながら、器用にオレのもしごいてくる。

 たぶんこれは本気彰だ。


「あ、ダメっ、いぃ」

「我慢しないで、イッていーよ」

「あ、彰っ」

「ん…好きだよ」

「あぁっ、い、イク…っ!」


 彰のせいで先にイカされたオレは、すげー敏感な身体を持て余したまま彰に突き上げられて、泣きそうになった。

 隠してた爪を晒した本気彰はヤバいから、やっぱオレが主導権握らねーとダメだな。



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