週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
目覚ましは君の声─彰
土曜日とか日曜日って、普段目覚まし必須の俺が朝早く目が覚めたりする奇跡がたまに起こる。
今、まさにその真っ最中。
目の前にはすやすやと気持ち良さそうに眠る朝陽さん。
「おはよ」
キスしても反応がない朝陽さんはすごく新鮮だから、ムラッときた。
あ、これ一応言い訳ね。
本当は、こないだの寝惚けた朝陽さんに再会したいだけ。
今回は寂しくさせてないから、期待はしてないけど。
「朝陽さん…」
パジャマにしてる少し大きめのTシャツの中に手を突っ込んで、平らな胸を撫で回す。
周りとは感触の違う、少し柔らかい小さな円を見付けたら重点的に攻撃。
しばらくしたら、眠ってる朝陽さんの呼吸が乱れてきた。
やべ、なんで今まで寝込みを襲わなかったんだ。
「ぁ…」
今!今すげー小さな声出たよね!
鼻血出そうなんだけど。
もっと乱れさせたくて、朝陽さんの耳に舌を這わせた。
いつも舐めると少し騒ぐ朝陽さんは、やっぱり静かだ。
うるさいのは、俺に開発されちゃったことへの照れ隠しなんだろーな。
そんな朝陽さんも好きだけど、今の静かに感じる朝陽さんもいい。
小さく喘ぎながら、すげー息が荒くなってきてんの。
「朝陽さん、脱がせてもいい?」
返事がないから許可したとみなすけどいいよね、朝陽さん。
朝陽さんの枕になってた少し痺れた左腕を持て余しながら、ハーフパンツを脱がせる。
もう反応しちゃってるのは、生理現象じゃなくて俺のせい。
「んん…彰…」
「起きた?」
「彰、どこ。彰」
「ここだよー」
これから朝陽さんの可愛いコレにキスをしようと思って。
「いねー…」
「朝陽さん」
朝陽さんはまだ寝惚けてるみたいだ。
シーツの上で何かを探すように動き回る手を掴んで、朝陽さんの可愛いモノを口に含んだ。
「っあぁ…!」
朝陽さんは一際大きく喘いで、握っている手に力を込めた。
自分の声が目覚ましになったのか、反応が大きくなった。
かわいーけど、さっきのはお隣さんの目覚ましにもなりかねないボリュームだった。
もうちょい抑えてもらわないと困るんだけど。
ここは壁が薄いって言ったのに…もっといいとこに引っ越そうか?
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