TRUST

しおりを挿む
彰とオレ(side 朝陽)

□起きても幸せ


 起きたら昨日と同じ体勢で寝てた。

 違いは二人とも裸で、彰のベッドってとこ。


「あきら」


 昨日は恥ずかしくて、彰が起きるまで待ってたけど、今日は叩き起こす。


「…ん、朝陽さん。おはよ」

「おは。お腹すいた」

「おはよ。俺もすいたー」

「なんか食わせろ」

「チャーハンなら作れるけど」

「調理を命ずる」

「御意」


 布団から出た彰は、また生理現象してた。

 恥ずかしそうにボクパンの前隠してキッチン行った。

 昨日見て舐めて飲んで挿れたのに、オレもなんか恥ずかしくて直視できなかった。


◆ ◆ ◆


「朝陽さん。おいし?」

「ん、美味ぇ」

「よかった」

「今日、検査行ってくる」

「ん、でも献血したから検査になってね?」

「やだ。きっちりやってはっきりさせて早く中出ししたい」

「朝ご飯食いながらする会話じゃないなー」

「ふん、オレはエロいから慣れろ」

「どんな朝陽さんでも好き」

「当たり前だろっ」

「はは、照れてる」

「うっせ、お前のチャーハン食うぞ」

「足りないならまた作るけど。つか俺も朝陽さんと検査行く」

「なんで」

「誰とも生でヤッた経験ないけどさ。
 俺も朝陽さんと一緒にはっきりさせてから中出ししたい」

「そか、」


 愛された。検査しなくても信じてるけど。嬉しい。


「んで、帰りに必要なもん買いにいこ。
 歯ブラシとかお揃いのマグカップとか」

「ラブラブだな、オレら」

「マジどのカップルにも負けないし。愛も信頼もてんこもり」

「ん、オレもお前だけは信頼できる」

「さいこー、朝陽さん好きだ」

「朝からデレすぎだろ」

「朝陽さんもデレてよ」

「そのうちな」


 口に出してねーだけでいつも思ってんだよ。

 愛してる。


 ─END─



おまけ→




- 28/29 -

[≪prev | next≫]



 ←Series Top





「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -