週刊『彰と朝陽』

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鏡の中の自分─朝陽



「あっ、あぁ……っも、あき、ら」


 ここは風呂だから、ありえねーほどに喘ぎ声が響く。

 彰がオレを突き上げる、ぐちゅぐちゅって音も。


「朝陽さん、気持ちいー?」

「ん、うぅっ、んっ……き、きもち、ぃ」

「かわいー朝陽さん。もっと喘いで」


 シートの上で四つん這いにさせられたオレは今、ナカも外も全身がローション塗れだ。

 彰が一応ローションを使い分けたらしーけど、オレからすれば混ざっててわからねー。

 そんなオレの身体を這い回る、大きな手。

 その手はいつもの彰の手なのに、ぬるぬるしてるってだけで別の生き物みてーだ。

 一番感じるとこを突かれながらの愛撫だし、気持ちよすぎて頭がボーッとしてくる。

 それでもオレは夢中で腰を振って、貪欲に彰を求めていた。


「彰……っ、ん、もっ、と。もっと……」

「ねぇ朝陽さん。鏡に映った朝陽さん、超感じててかわいーよ」

「かが……みの、オ、レ?」

「うん。今曇り取ったから、ちょっと顔上げてまっすぐ見てみて」

「ん、ぁ……!」


 言われるままに顔を上げて鏡を見たら、そこにはすげー顔のオレがいた。

 彰に奥まで犯されて、気持ちよさにうっとりしてるオレ……。

 オレ、元々あんまり恥ずかしーって思わねー性質なんだ。

 だから、別に素っ裸の自分が鏡に映っても動じたりしねー。

 でも……これは別だ。

 セックスの最中の自分なんて、初めて見た。


「う……っ、朝陽さん、締め付けすぎ」

「だってオレっ」

「自分の感じてる顔見て、感じちゃった? 身体も熱くなってきたし」

「んっ、ば、バカッ……!」

「でもコレ、ローションじゃないぬるぬるがいっぱい出てきたよ」

「あぁっう」


 重力に逆らってるモノの先端をぬるぬると撫でられて、やべーぐらいの快感が走る。

 もー、早くイキてー。

 気持ちよくて、意識が飛びそーなぐらい朦朧とする。

 セックスで気絶とか、かなり情けなくね?

 彰より情けねーなんて嫌なんだけど。

 でも、がんばって堪えよーとしても頭がグラグラしてきて……。


「朝陽さん、もーイキたい?」

「あき、ら……」

「なーに」

「…………ん、オレ」

「? 朝陽さん?」

「………………」

「え、ちょ、朝陽さん? 朝陽さん!? 嘘!」


 また、バカな彰がギャーギャー喚いてやがる。

 オレは薄れてく意識の中で、身体を抱き上げられるのを感じていた。



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