TRUST ■しおりを挿む
彰とオレ(side 朝陽)
□泣き虫朝陽
彰の部屋に来んの、そういや初めてだな。
今までのオレん家より大学に近いから、わざわざ来てたってことか。
悪いことしたかな。
後ろから抱き締められて、好きって言われて言わされて、変態じみたことしてきたからオナニーしたこと責めてやった。
でもオレでオナったみたいだからすぐ許した。
そしたら振り向かされて、キスされた。
すぐに終わって物足らねーから、オレからやったら謝られた。
一気に不安なって、涙ぼろぼろ出てきた。
今さら、オレの気持ち全部持ってったくせに。
彰のくせに、大型犬のくせに。
やっぱお前無理って言われたら、死にそー。
「まだ明るいのにセックスしたい」
こいつ…バカだ。
紛らわしいこと言うんじゃねーよ!
オレ泣き虫じゃねーんだぞ。
オレの涙はダイヤより貴重なんだぞ。
ホッとしたらまた涙増えた。
でも、彰はオレが泣き止むまで宥めてくれた。
「朝陽さん、持ち上げるよ」
「ぅわ」
「セックスしよ、明るいけど」
「待て」
「焦らしプレイ反対」
「ちげー。ローション、その鞄にあるから持ってけ」
「あ、うん。てか俺初めてだから…優しくしてね」
「ん、今日は自分でほぐす」
「やだ、教えてくんないの」
「今度教える。今は早くお前欲しーし」
「やべ、さっき一回オナニーしたのに我慢できない」
「…若いな」
「一個しか違わないし」
「早く、はやくしよ」
「ん、脱がせるよ朝陽さん」
オレだけ裸になるの嫌だから脱がせ合いした。
今日はオレが我慢できないから上に乗っかることにした。
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