週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
妖艶な笑み─彰
朝陽さんのイチゴが甘すぎてヤバい。
イチゴを食べてると聞こえてくる、かわいー喘ぎ声も甘すぎてヤバい。
さっきから『もっと、もっと』ってすげぇかわいーおねだりもしてくるし……。
俺は口の中で朝陽さんのイチゴを転がしながら、生クリームでぬるつくもう一つのイチゴを指で弾いた。
「あぁんッ」
朝陽さんの身体がビクッと震えて、可愛すぎる声が一層大きく上がる。
ここですかさず弾いた方を含むと、気持ちいーのか、俺の頭にキツく抱き付いてきた。
「あ、もっ、あぅ、うん……」
喘ぎ声で喋れない朝陽さんは、もっとしてって言いたげに頭をぐいぐい押してくる。
朝陽さんは欲に対してホント素直だからすごい。
今もずっと俺の太ももに下腹部を押し付けて、腰を揺らしてる。
これ、無意識じゃなくて意識的なことなんだ。
自分で触るより、太ももでも俺に触られてる方が気持ちいーからって擦り付けてくるんだ。
言葉責めは通用しないけど、貪欲なとこがすげぇかわいー。
「朝陽さん、パンツがすげぇ濡れてきてるね」
太ももに当たる布地に湿り気を感じて、俺は朝陽さんのイチゴから口を離した。
目を潤ませて荒い呼吸を繰り返す朝陽さんは、いつもより感じちゃってヘロヘロになってる。
生クリームってすげぇ。
「ん……も、イキてー」
「いーよ。いっぱい舐めてあげる」
「フェラ……オレも、する」
「あ、先に生クリーム塗らせて」
シックスナインだと朝陽さんが上だから、ある程度は先に塗っておきたい。
そー思って普通に言ったら、朝陽さんは何故か驚いて瞠目した。
「! そこにも塗るのかっ?」
「うん。朝陽さんの全部に塗りたいな」
「ずっと塗るのか?」
「あんまり塗ったら垂れそうだから、様子見ながらだよ」
「そか……」
「どーしたの?」
「オレも、彰のに塗りてーな」
「え」
「……ダメか?」
「ううん! ダメじゃないよ。一緒に気持ちよくなろ」
「ん。彰っ、脱がせろ!」
「喜んで」
まさか俺が塗られる側に回るとは思ってなかったから、ビックリしてしまった。
でもそーだよな、朝陽さんだって俺のを舐めるんだし……。
朝陽さんがおかわりを少なめにしたのは、このためだったのかもしれない。
ちょっとドキドキしながら、俺はシックスナインの準備を整える。
一応追加できるよーに手のひらに生クリームを確保して仰向けになると、朝陽さんが嬉しそーに身体を起こした。
「彰」
「なーに、朝陽さん」
「覚悟しろよ!」
「へ?」
覚悟?
そー言いながらボウルを確保して、いそいそと俺の上に乗る朝陽さん。
やけに妖艶な笑みが印象的だった。
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