週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
もうこんなになってるよ…─朝陽
上半身裸の彰が、オレの身体に指で直接生クリームを掬って塗ってくる。
最初は、鎖骨の辺り。
続けて胸……だけど乳首を避けて、腹、脇腹に流れる。
生クリームは思ったよりは冷たくねーけど、じわじわと体温を奪ってく。
ちょっと寒くて軽く震えたら、興奮気味だった彰が気遣うよーに頭を撫でてきた。
「朝陽さん、冷たい?」
「ん……。思ったよりは、マシだった。ちょっとさみーけど」
「そっか、ごめんね。俺がすぐにあっためてあげるからね」
「どーやるんだ?」
「これからまた塗って、全部舐めるんだよ。俺の舌はあったかいでしょ?」
「そーだな。彰の舌は、いつもあちーな……」
「うん。朝陽さんが可愛くて興奮したら、熱くなるんだ」
彰は嬉しそーに笑って、鎖骨に吸い付いてきた。
ピリッと強めの痛みが走る。
「んんっ」
薄くなる暇のねーキスマークが、また上書きされた。
キスマークの上書きはいつものことだ。
「これでよし」
無事に濃くなったらしーキスマークを満足そーに撫でて、彰がまた生クリームを手に取る。
そして、今度はオレが感じる場所に乗せて塗り広げてく。
特に乳首を重点的に。
さっき塗った場所に舌を這わせながら、ぬるぬると捏ねてくる。
前に一回ケーキでさせてやったことがあるけど、量があるからかそれとは比べ物にならねーぐらいぬるぬるだ。
いつもと感覚が全然違うし、気持ちよすぎてやべー!
「あ、あぁ、あ……っん」
オレはただ喘ぐことしかできねーまま、彰の腕にしがみついた。
すると、脇腹を舐めてた彰が顔を上げた。
「気持ちいー?」
「んん……。き、気持ちぃ」
「朝陽さんのイチゴ、もーこんなになってるよ……。熟してて、すげぇ美味そーだね」
「オレ、の……イチゴ……」
「うん。かわいーね。舐めたらもっと気持ちよくなるかな?」
「なる……。いっぱ、い、して。舐めて……っ」
「……喜んで、いただきます」
彰が見せ付けるよーに、生クリームに塗れたオレの乳首へゆっくりと舌を伸ばす。
早く舐めて欲しくて尖ってるそれは、オレの身体の一部とは思えねーぐらい素直に、ねっとり絡み付いてくる彰の舌を受け入れた。
「ああぁんっ」
マジでやべー。
ちゃんと気合い入れねーと気持ちよすぎて、企んでること忘れるかもしれねー!
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