週刊『彰と朝陽』

しおりを挿む
もうこんなになってるよ…─朝陽



 上半身裸の彰が、オレの身体に指で直接生クリームを掬って塗ってくる。

 最初は、鎖骨の辺り。

 続けて胸……だけど乳首を避けて、腹、脇腹に流れる。

 生クリームは思ったよりは冷たくねーけど、じわじわと体温を奪ってく。

 ちょっと寒くて軽く震えたら、興奮気味だった彰が気遣うよーに頭を撫でてきた。


「朝陽さん、冷たい?」

「ん……。思ったよりは、マシだった。ちょっとさみーけど」

「そっか、ごめんね。俺がすぐにあっためてあげるからね」

「どーやるんだ?」

「これからまた塗って、全部舐めるんだよ。俺の舌はあったかいでしょ?」

「そーだな。彰の舌は、いつもあちーな……」

「うん。朝陽さんが可愛くて興奮したら、熱くなるんだ」


 彰は嬉しそーに笑って、鎖骨に吸い付いてきた。

 ピリッと強めの痛みが走る。


「んんっ」


 薄くなる暇のねーキスマークが、また上書きされた。

 キスマークの上書きはいつものことだ。


「これでよし」


 無事に濃くなったらしーキスマークを満足そーに撫でて、彰がまた生クリームを手に取る。

 そして、今度はオレが感じる場所に乗せて塗り広げてく。

 特に乳首を重点的に。

 さっき塗った場所に舌を這わせながら、ぬるぬると捏ねてくる。

 前に一回ケーキでさせてやったことがあるけど、量があるからかそれとは比べ物にならねーぐらいぬるぬるだ。

 いつもと感覚が全然違うし、気持ちよすぎてやべー!


「あ、あぁ、あ……っん」


 オレはただ喘ぐことしかできねーまま、彰の腕にしがみついた。

 すると、脇腹を舐めてた彰が顔を上げた。


「気持ちいー?」

「んん……。き、気持ちぃ」

「朝陽さんのイチゴ、もーこんなになってるよ……。熟してて、すげぇ美味そーだね」

「オレ、の……イチゴ……」

「うん。かわいーね。舐めたらもっと気持ちよくなるかな?」

「なる……。いっぱ、い、して。舐めて……っ」

「……喜んで、いただきます」


 彰が見せ付けるよーに、生クリームに塗れたオレの乳首へゆっくりと舌を伸ばす。

 早く舐めて欲しくて尖ってるそれは、オレの身体の一部とは思えねーぐらい素直に、ねっとり絡み付いてくる彰の舌を受け入れた。


「ああぁんっ」


 マジでやべー。

 ちゃんと気合い入れねーと気持ちよすぎて、企んでること忘れるかもしれねー!



- 251/320 -

[≪prev | next≫]



 ←Series Top





「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -