週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
ほっぺたペロリ☆─彰
夜飯を食い終わった後、張り切って洗い物をしよーとスポンジを掴んだら、冷蔵庫を漁ってた朝陽さんが俺を呼んだ。
「彰」
「なーに、朝陽さん」
「生クリーム全部使うだろ?」
「多くない?」
「細かいことは気にするな」
「うん……」
「大は小を兼ねるって言うだろ。途中で足りなくなったら泣くのはお前だぞ」
朝陽さんのやけに真剣な物言いに、俺はちょっと考えてみた。
まず俺は朝陽さんのイチゴだけじゃなく、身体中を生クリーム塗れにして舐めたい。
ついでに、ローション代わりにもしちゃったりなんかして。
そこまで行って、もし足りないってなったら……。
朝陽さんの言う通りだ。
余っても別に困らないけど、足りなくなったら泣く。
「確かにそーだね! じゃあ、全部使おっか」
「よし。じゃあオレが泡立ててやる」
「え、いーの!?」
「彰はこれから、片付けしねーとならねーからな」
「そーだけど」
「オレも早くセックスしてーって言っただろ」
「ありがと……。朝陽さん大好き」
「ん。砂糖は彰が調整しろよ」
「うん!」
朝陽さんがこんなに乗り気なんて、嬉しすぎてやべぇ。
普通のセックスならいつものことだけど、今回は生クリームプレイだよ?
朝陽さんのかわいーイチゴとアレにたっぷり塗りたくって、美味しく食べるんだよ?
半年前の朝陽さんなら、絶対俺を罵ってた。
すげぇ……デレデレ朝陽さん。
超かわいー!
俺は濡らす前だったスポンジを置いて、先に生クリームの砂糖を調整した。
泡立て器とセットにして朝陽さんに託すと、ニコッと笑って応えてくれる。
やべ、今すぐキスしたい……!
でも止まらなくなるから我慢しないと。
「オレ、こたつでやってくる」
「うん。片付けたらすぐに行くからね」
俺は平静を装って朝陽さんに返事をして、再びスポンジを手に取った。
◆ ◆ ◆
「朝陽さん、お待たせ」
洗い物を済ませてリビングに行くと、朝陽さんがほっぺにクリームを付けながらがんばってくれてた。
「ん。終わったか」
「うん。そっちはどーかな?」
「なかなかいー感じだ。見てみろ!」
「ホントだ」
生クリームは立派な角が立ってて、今すぐ始められそー。
「もー充分だよ」
「そか。……っ!」
朝陽さんの手からボウルを受け取って、ほっぺのクリームを舐める。
すげぇ美味しー。
俺はビックリして怯んだ朝陽さんの隙を突いて、クッションのある位置へその身体を押し倒した。
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