TRUST

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ご主人様と俺(side 彰)

□可愛い嫁と俺


「よし!嫁さん連れて帰るのに成功だ」

「なに言ってんだこいつ」

「ミッション成功の儀式」

「てか、彰ん家のが大学に近いな」

「うん、便利でしょ」

「ん、よくやった」

「褒められた」


 とりあえず荷ほどきは追々。

 朝陽さんを後ろから抱き締めてみた。


「な、なんだ」

「好き」

「うん」

「言ってよ朝陽さん」

「さっき、言った」

「もっかい」

「……………………」

「お預けつれぇ」

「…す、き」

「ありがと」


 はぁ、本物の匂いヤバい。

 残り香でムラムラしたんだから当たり前か。

 すーはーすーはーしてたら睨まれた。


「きめぇ」

「ごめ、朝陽さんの匂いムラムラする」

「てかお前、オナニーしただろ」

「あっ」

「使用済みティッシュ、あった」

「す、すみません」

「彰がこんなにイケナイ子だったなんて…」

「朝陽さんオカズにしてました。許してください」

「許す」

「うわ、イケメンだ」


 キスしたら止まんなくなるかな。

 …やんなくても止まんないわ。ごめん朝陽さん。


「んぅ」


 振り向かせてだからちょっと苦しそう。

 早めに解放したら、身体反転させた朝陽さんからやられた。


「んっ、ん」

「ごめん」

「なにっ」


 朝陽さんが何故か不安そーな顔する。


「どーしたの」

「なんで、あやまる」

「まだ明るいのにセックスしたい」

「そっちかよ」

「何だと思ったん?」

「やっぱオレとは無理、とか…っ」

「あー、泣かないで。ごめん朝陽さん。涙止めよ」

「…急に止まるかよっ」

「ごめん。好き、大好きです。不安にさしてごめん」

「う…っく、バ、バカ」

「うん」

「き、嫌いになるからなっ」

「やだー嫌わないで」

「うそだしっ」

「小悪魔かわい」

「え、小悪魔ってこんなだっけ」

「たぶん違う」

「なんだそれ」

「朝陽さんは朝陽さんだよ」

「うん」


 泣き止んだ。

 キスしたら笑ったから、さっきの続きするために朝陽さん抱き上げた。



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