週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
もうこんなになってるよ…─彰
朝陽さんにキスをしながら、服を脱がしていく。
普段は俺が襲われることの方が多いけど、今日は夢かと思うぐらい主導権が俺にある。
一番最初の、気持ちと欲求を全部込めたキスで、朝陽さんの腰が砕けちゃったからな……。
あーもう! かわいーな、朝陽さんは!
俺は朝陽さんを中のロンTとボクサーパンツの姿になるまで剥いて、自分も脱ぐために一旦離れた。
そしたら、朝陽さんが潤んだ目で俺を見上げてきた。
「あ、あきら……」
「なーに、朝陽さん」
「オレが彰、脱がせる……」
「ありがと。でも、朝陽さんはふにゃふにゃじゃん。今日は俺に全部させて」
「彰のせいだッ」
「うん。ごめんね」
悔しがっちゃう朝陽さんも、超かわいー。
明日か明後日辺りに報復されそーだけど、それでも今日は俺が朝陽さんを愛したい。
今年最初のセックスだし。
俺は下着だけを残して全部脱ぐと、再び朝陽さんに覆い被さった。
「朝陽さん、大好きだよ」
額、こめかみから頬と、順にキスを下げていきながら、ロンTの裾に手を差し入れる。
俺の手は冷たくないだろーけど、ビックリさせないよーに腰を撫でて、脇腹から上に。
滑らかな肌の中、ポツリと尖ったところを優しく摘まむ。
すると、朝陽さんの身体が微かに震えて控えめな声が漏れた。
「あ……ん、ん……」
やべ……その声、超腰にクル……。
充分昂っていたはずの気分が、更に煽られて堪らない。
俺は朝陽さんの耳の少し下に押し当てていた唇を、小さな声が漏れるしどけなく開かれた唇に重ねた。
そして条件反射で俺の中に侵入してきた舌を吸い上げながら、乳首を弄っていた手を下腹部へ移動させる。
朝陽さんの欲望がわかりやすく表れている愛しいそれを、まずは布の上からそっと撫でた。
中では既にぬめっているのか、布が先端で擦れて滑る。
もーこんなになってるよ……朝陽さん。
いきなりだけど、直接愛してもいーかな?
俺は朝陽さんの大事なところを守る布を取り払うため、ゴムの部分に手を掛けた。
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