週刊『彰と朝陽』

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もう大丈夫だよ─朝陽



 魔王に電話したら、すぐにシップ持って様子を見にきてくれた。

 触診した感じでは骨は折れてねーらしーから、やっぱり病院は明日だって。

 一介の皮膚科医だけど、顔が真剣だったから信用してやることにした。

 その後、ご飯はまだだって言ったらかき揚げ丼の仕上げもしてくれた。

 彰が揚げたかき揚げをご飯に乗せて、温めた天つゆをかけただけだけど。

 あ、でもついでに玄関の電球も替えてくれたな。

 変態だけど面倒見はいい奴だ。


「朝陽、彰を頼むな」

「ん。来てくれてサンキュ」

「あんまり気にすんなよ」

「でも……」

「大丈夫だって。すぐ治るし」

「オレ、彰が治るまでがんばって世話する」

「いいなー彰の奴。もし俺が怪我し」

「しねーぞ」

「そ、そっか。彰以外には見向きもしない朝陽は、魅力的だなぁ」

「だろ」

「じゃあ、お兄さんはそろそろ帰るわ。また明日、落ち着いたら診断結果知らせろよ」

「わかった!」


 魔王も彰が心配なんだな。

 でも、オレの方が心配してる。

 オレは玄関の戸締まりを済ませて、素早くリビングに戻った。


「あきらっ」

「大翔は帰った?」

「ん。てか、まだ熱もってるな……。痛いか?」

「もー大丈夫だよ」

「ホントか!?」

「うん。朝陽さんがすぐに冷やしてくれたし、鎮痛剤飲んだから痛みがだいぶマシになった」

「そか……。風呂はダメだから、後で身体を拭いてやる」

「いーの!?」

「彰は、じっとしてればいー」

「ありがと……」


 世話されるのに慣れてねーからか、彰は恥ずかしそーに目元を赤くしてやがる。

 オレのせいで怪我したんだから、偉そーにこき使ってもいーのに。

 でも、こんな彰だから好きだ。

 オレは彰のエプロンを脱がせて自分に着けながら、キスしてやった。

 セックスしたくなったら困るから、舌を入れるのは我慢した。



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