週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
一緒に謝罪─朝陽
「ん……」
起きた。
もちろんいつもの時間だ。
ちなみに隣の彰は当然まだ寝てる。
オレはそろそろ慣れてきた天蓋付きベッドから降りて、トイレに向かった。
今日は昼前から彰と一緒にバイトだ。
わりとよくあることだけど、いつもわくわくする。
好きな奴と一緒に働くって楽しーからな。
トイレが終わったら次はカーテンを開けて太陽を浴びる。
まだ直接はちょっとあちーから、時間は短めだ。
「彰」
「………………」
「起きろよ」
「うー……ん、朝陽しゃん……」
「うぜー」
よし、手っ取り早くフェラで起こしてやるか。
彰のケツ持ち上げんのめんどくせーから、穿いてるもんまとめてずらして、そこだけ出してくわえる。
朝の生理現象ですでに硬くなってるせいで、すぐに先走りが出てきた。
舌を尖らせて尿道を抉るよーにねばつくそれを舐め取ってやると、やっと彰が身動いだ。
「あぁっ……朝陽さ、ん」
「おふぁ」
「おはよ……!」
「んっ、ん」
「で、出るよ朝陽さん!」
「っ……ん、く」
フェラで起こした時の彰の一発目は早い。
気持ち張ってねーからな。
「ごち」
「はい……ごちしました」
「彰、欲しー……」
「うん。脱がすよ、朝陽さん」
「ん」
「もーこんななってる。俺の舐めてて感じちゃった?」
「……気持ちよかった」
「朝陽さんかわいー。ほぐしながらするから、俺も舐めてい?」
「ん……特別に舐めさせてやる」
オレはフェラしたら欲しくなるから、この起こし方の時はいつもセックスになだれ込む。
昨日したかしてねーかは関係なしだ。
てかバイトの時間……。
「どーしたの?」
「なんでもねー……。早く、彰」
「喜んで」
ま……なんとかなるか!
◆ ◆ ◆
なんとかならなかった。
「すいません、遅刻しました!」
「ごめんなさい……」
二人で一緒にこーやって謝るのは何回目だろ。
ペナルティでロッカールームの掃除をさせられんのがキツい。
でも彰と一緒だから、まーいっか。
-END-
←Series Top
|