週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
一緒に寝る─彰
「じゃあ朝陽さん、寝よっか」
「そーだな」
「明日朝からバイトだからね」
実はまだ、朝陽さんに言われたことに興奮してて眠くない。
だって、好きだ、なんて!
あー! 録音してエンドレスで聞きたい!
なかなか言葉にしてくれないから、絶滅危惧種並に貴重なんだよね。
でも早く寝ないと、明日は午前から朝陽さんと一緒のシフトだし。
あぁ……一緒っていーな。
「彰」
腕の中の朝陽さんが急にモゾモゾしだした。
「……なーに?」
「セックスは?」
「したい?」
「ん」
「明日起きれるかな」
「オレが起こしてやる」
「朝陽さんは頼りになるな」
「当たり前だ。……ん」
弧を描く朝陽さんの唇を吸い上げたら、声に色気が加わった。
キスしながらTシャツを捲り上げて乳首を捏ねると、朝陽さんの腕が俺の首に回る。
そのまま引き寄せられて、どちらからともなく舌同士が絡まった。
ホントは単に一緒に寝るはずだったのにってのはよくあるから、セックスしてから寝ても朝はスムーズに目が覚めることが多い。
明日のこと考えて体力残しとくスキルが身に付いたからね。
でも今日はすげぇ燃えそうだから不安。
「あぁんっ、彰」
「気持ちい?」
「ん……イイ。きもちぃ」
「朝陽さんの中、熱いね」
「……っも、はや、く」
「もー欲しいの?」
「うんっ」
一回で終わるかな。
……無理だな。
←Series Top
|