週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
照れ顔─彰
大翔が帰って、俺たちはとりあえずベッドメイクをした。
買っておいたシーツとタオルケット置いてカーテン取ったら格段に良くなった。
朝陽さんはスプリングの具合が気に入ったらしく、ポンポン跳ねて遊んでる。
「朝陽さん」
「なんだ」
「俺も乗っていー?」
「ん」
「ここで今日から朝陽さんと寝れるね」
「そーだな!さっそくセックスするか」
「あ、朝陽さんっ」
「彰…照れてんのか?」
「そ、そんなこと」
「今更だろ? かなり顔が赤いぞ」
「なんか…自分の家って実感がまだなくて」
「お前、かわいーとこあるな」
「かわいーのは朝陽さんだし!」
「うるせー。とりあえず照れる暇もねーぐらいヨガらせてやる」
朝陽さん…その台詞、受け入れる側っぽくないよ。
そんなことを思っても、朝陽さんは朝陽さんなんだけど。
「って、待って!先に風呂入ろーよ。汗かいたし」
「女かお前は」
「だって汚いよ」
「彰は、汗かいたオレは汚ねーから嫌いなのか…」
「そんなわけない!汗だくになった朝陽さんの全身を舐め回したい!!」
「……彰は引っ越し早々変態だな」
「うっ」
「ま、いーか。オレも彰なら汗臭くても汚ねーなんて思わねー」
「朝陽さん…」
「わかったならヤるぞ。照れてねーで脱げ」
「喜んで」
やっぱりまだ抵抗感が拭えないんだけど。
それでも朝陽さんとのセックスを拒む理由にはなんねぇ。
てか俺が主導権握りたいな。
◆ ◆ ◆
「あのスプリング、サイコーにいいな」
「騎乗位のため? って思えるぐらいだったね…」
「ん。これから楽しくなりそーだな!」
「あはは…朝陽さんが幸せなら、俺も幸せ」
「そーだろ、そーだろ」
セックスが終わって、今は広い浴槽に朝陽さんと一緒に浸かってる。
やべ、超幸せ。
あ、ちなみに主導権は握れませんでした!
大抵挿れる前辺りになると、朝陽さんがおねだりするから握れることが多いんだけど、今日は騎乗位で終始翻弄されました。
可愛く喘ぎながら俺のを自分で挿れて楽しむ朝陽さんは、最高にヨカった。
だからいーんだ、今日ぐらい。
毎回騎乗位ってわけじゃないし。
たまには俺から襲えばいーし。
……目標は月二回で。
-END-
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