週刊『彰と朝陽』 ■しおりを挿む
いつかぜったいに─彰
朝陽さんを怒らせた時はどうなることかと思った。
だから誠心誠意、ホントのことを話した。
聞いてくれた朝陽さんもわかってくれた朝陽さんも、マジ天使。
これ間違いなし。
……デレデレしてくれなくたって天使だ!
「彰クン。先生と風呂に入ろーか」
「あっ…」
「ほら、脱がしてやるから」
「ちょっ、待ってよ」
飯食って洗い物済ませたら、朝陽さんがまた先生になった。
あの話で一応わかってくれたはずなんだけど、今日は俺の世話を焼きたいらしい。
朝陽さんがしたいなら拒否はしないから、いつもの朝陽さんでいてくれてもいいのに。
ていうか、どうせなら俺が先生役がいい。
「なんだ」
「俺が先生になりたい」
「お前、教え子を襲う趣味があるのか」
「違う!朝陽さんしか襲わないし!」
「うるせー、でかい声出すな」
「あっ、ごめん」
「とにかく今日はオレが先生だ。彰はおとなしくしてろ」
「えー」
「ほら、もうこんなになってるじゃねーか。先生にこんな反応するなんてイケナイ子だな、彰クンは」
「そ、それはっ」
「どーにかしてやんねーとな。…む、ぐ」
これじゃいつも通りだ。
先生でも兄貴でもなんでもいいから、朝陽さんを攻める役がしたい。
俺のを嬉しそうにしゃぶる朝陽さんも可愛いけどさ…。
「朝陽さん、ベッド行こ」
「んっ…ふりょは?」
「風呂は後で。朝陽さん、舐めてると中に欲しくなるでしょ」
「…ほひぃ」
「じゃあ口から一旦出して」
「んく…」
こんなにかわいーのに攻めんのが好きなんて。
だからこそかわいーってのもあるけど。
でもいつか絶対に、生徒役じゃなくてもいーからデレデレさせてやる!
どろどろに甘える朝陽さんとか、すげぇ見たい。
酔わせれば手っ取り早く甘えさせられそうだけど、酒は呑ませられないしな…。
俺はベッドに運んだ朝陽さんが続きを始めるのを見て、作戦を練るのを一旦止めた。
まずは目の前の据え膳をいただこう。
-END-
←Series Top
|