大人のチョコレート

しおりを挿む



「…気持ちいいですか?」

「んぁ…あ、いい……気持ち…いい…」


 僕の肌にキスを落としながら徐々にその位置を下げていったアルは、最後に中心の先端にキスをした。

 かなり敏感になっていたそれは、キスだけでも達してしまいそうになって震えた。


「アルっ…」

「私の口の中に出してくださいね」

「ひゃっ、だ、だめ…も、イッちゃう…っ」


 先端に唇を付けたまま喋ったアルのせいで、僕は舐められる間もなく達してしまった。

 ギリギリで口に含まれていたけれど、危うくアルの顔にかけちゃうところだ。

 あれ、かけられると鼻や目に入んないかヒヤッとするんだから…。

 だってすごく痛そうだよ、鼻も目も繊細な部分なんだから。


「今日の正太郎はすごく敏感ですね。とても愛らしいです」

「っん…アル、好き…」

「私も好きです。愛しています」


 キスをねだると、少し躊躇いながらもしてくれた。

 幸せ…大好き。早くアルが欲しい。


「アル、もう欲しい…」


 どうしてだろう。

 恥ずかしいはずなのに、すんなり言えちゃった。


「そのような可愛らしいことを言うと、私の理性が壊れてしまいますよ?」


 アルはもう一度軽くキスをして、僕の脚を膝が胸に付くぐらいに持ち上げた。

 恥ずかしいところが空気に晒されて、ヒクヒクと動いているのが自分でもわかる。

 早くアルが欲しい…って、身体が無意識に誘っている。

 身体が熱い。中から燃えるように熱い。




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