大人のチョコレート ■しおりを挿む
「正太郎はまた、他のことを考えているのですか?」
「…あっ」
アルの筋肉に見惚れてぼんやりしていたら、覆い被さってきたアルにいきなり鎖骨の下を強く吸われた。
チクッと微かな痛みが走ったから、たぶんキスマークを付けられたんだろう。
「アルの、筋肉が…っぁん」
「私…ですか?」
アルは僕の胸の突起を指で弄んでいる。
まるで子供がおもちゃで遊ぶみたいに、潰したり転がしたり。
普段は存在感のない小さな粒なのに、アルに弄られただけで僕は全身を快感に震わせてしまう。
「あっ、あ、だめ…」
「正太郎、私の筋肉がどうしたのですか?」
「アル…アルがっ、んぁ、む、り…しゃ、べれなっ」
涙でぼやけたアルを見つめて訴えると、アルは微笑んで弄っていない方の突起を口に含んだ。
「あぁっ、んっ」
びくびくっと身体がしなった。
アルの長い舌が小さな粒を器用に捕え、ちゅっちゅっと吸いながらチロチロと先っぽをくすぐる。
指も舌に負けじと粒を転がしている。
キスだけで密かに疼いていた下半身がまた疼きだして、僕は無意識にそれをアルに押し付けるようにしていた。
「どうしてほしいか、言ってみてください」
「もっと…き、気持ちよく、なりたい…」
「こうですか?」
さっきまで胸にあった手が僕の中心を握って、ゆっくりと上下に動く。
僕の気持ちいい場所を熟知した器用な指は、的確に絶妙な刺激を与えてくる。
それが気持ちよすぎて、僕は喘ぎながらアルの動きを追って腰を揺らしていた。
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