大人のチョコレート ■しおりを挿む
「正太郎…まだ恥ずかしいのですか? それでは私が、どうでもよくなるようにして差し上げます」
アルは僕をベッドに下ろして、そのまま押し倒しながらキスをしてきた。
「…ん、っふ」
服の中に潜り込んできた手に胸の突起を掠められて、鼻から声が漏れる。
そのまま転がすように優しく触られると、アルの言う通りに抱っこのことがどうでもよくなってきた。
「アル…」
「どうしましたか?」
「もっと、触って…」
「もちろんです。ですが、その前に服を脱ぎましょうね?」
アルはそう言って、僕の服を丁寧に脱がし始めた。
さっきの僕があげたお菓子のラッピングを取った時みたいに、優しくゆっくり。
恥ずかしいけれど、僕はだんだん裸にされていく自分に興奮している。
「正太郎…寒くはありませんか?」
僕の脚から下着を抜き取りながら、アルが僕に囁く。
「うん。暖房が効いてるし…、アルがあっためてくれるから」
それに、なんだか身体の奥がポカポカするんだよね。
「ふふ…正太郎は本当に可愛らしいですね」
生まれたままの姿になった僕を抱き締めたアルは、一旦僕から離れて自分の服を一気に脱いだ。
引き締まった綺麗な肉体があらわになる。
白人だから、もちろん肌の色は白い。
なのに、筋肉が綺麗に付いているから逞しく見えるんだ。
僕もあんな風にかっこよくなりたいな。
筋トレをがんばったらなれるかな?
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