大人のチョコレート

しおりを挿む



「正太郎…まだ恥ずかしいのですか? それでは私が、どうでもよくなるようにして差し上げます」


 アルは僕をベッドに下ろして、そのまま押し倒しながらキスをしてきた。


「…ん、っふ」


 服の中に潜り込んできた手に胸の突起を掠められて、鼻から声が漏れる。

 そのまま転がすように優しく触られると、アルの言う通りに抱っこのことがどうでもよくなってきた。


「アル…」

「どうしましたか?」

「もっと、触って…」

「もちろんです。ですが、その前に服を脱ぎましょうね?」


 アルはそう言って、僕の服を丁寧に脱がし始めた。

 さっきの僕があげたお菓子のラッピングを取った時みたいに、優しくゆっくり。

 恥ずかしいけれど、僕はだんだん裸にされていく自分に興奮している。


「正太郎…寒くはありませんか?」


 僕の脚から下着を抜き取りながら、アルが僕に囁く。


「うん。暖房が効いてるし…、アルがあっためてくれるから」


 それに、なんだか身体の奥がポカポカするんだよね。


「ふふ…正太郎は本当に可愛らしいですね」


 生まれたままの姿になった僕を抱き締めたアルは、一旦僕から離れて自分の服を一気に脱いだ。

 引き締まった綺麗な肉体があらわになる。

 白人だから、もちろん肌の色は白い。

 なのに、筋肉が綺麗に付いているから逞しく見えるんだ。

 僕もあんな風にかっこよくなりたいな。

 筋トレをがんばったらなれるかな?




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