年末年始 Extra サプライズ

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 バスの時間にはちょっと早いらしく、ちょっと待つことになった。

 クッキーを渡してしまうチャンスやから、当初の予定通りに俺が飲み物を買って、二人でベンチに座った。

 ホテル着いたら二人っきりになるやん?

 ほんなら、クッキーとか渡してる場合やなくなるかもしれへんやん?

 そないにずっとくっついてるわけやないけど、なるべくそうしてたいやん…。

 陽平に会うん久し振りやし、俺かていっぱい陽平に触りたい、し。


「あ、またエッチなことを考えてるね」

「ちがっ……わへん、けど」

「おや、今日は素直だね」

「だって…っ」

「俺もだよ。早くホテルに行きたいね」

「うん…」


 陽平も、ホテルに行ったら俺に触りたいって思ってるんやなぁ。

 嬉しい…はよ二人っきりになりたいな。

 ……あれ?


「陽平っ?」

「うん?」

「今、ホテルて…」

「四人で食事をするんでしょ?」

「そっ、そうや!ご飯食べんねん」

「久し振りの日本での食事だし、楽しみだ」


 よかった…バレてるんかと思ってびっくりしたわ。


「ところで、その手にある可愛い袋はなにかな?」

「あ…これな。昨日作ってみたんや」


 今まで何気なく食べとったけど、クッキーって結構作るん手間かかるんやな。

 適当に材料混ぜてすぐ焼いて終わりやと思ってた。

 材料混ぜるだけでもめちゃくちゃめんどいし、はよ焼きたいのに寝かせなあかんって怒られたし。




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