帰国した恋人との年始の過ごし方

しおりを挿む



 甘えて抱き付いてくる正太郎が可愛くて、もう一度抱きたくなってきた。

 だが、正太郎には三回も射精させてしまったので、少し眠ったと言っても無理はさせられない。


「アル…」

「はい」

「口で、してもいい?」

「え、あのっ」


 もしかして、正太郎の可愛いお尻に当たっていたのだろうか…。


「ま、待ってください」

「ダメ。僕がしたいんだ」


 恐らくもうすぐルームサービスが。

 ではなく、正太郎にさせるなんてそんな。


「正太郎…っ」

「お願いだから…させて?」


 普段ならば、自分だけがよくなるなんて耐えられない。

 百歩譲ってお互いにする、という形ならば渋々OKを出せる。


「わかりました…」


 だが今は正太郎を攻めると、彼に負担をかけてしまうことになるから。

 …なんて言い訳がましいな。

 もう観念して、素直に受け入れよう…。

 私はもう一度フロントを呼び出して、ルームサービスを今から30分後に持ってくるようにと手配しなおした。

 私が承諾の返事をしたことで満足そうに笑った正太郎は、さっそく私のバスローブをはだけた。

 僅かに膨らんだそれを下着の上から擦る小さな手に、なんだか無理やりイケナイコトをさせているようで罪悪感が沸き起こる。


「アル、お尻を上げて」


 素直に従うと、正太郎に下着をずらされて興奮したそれが外気に晒された。

 正太郎の手がそれに直接触れて、すぐに小さな口が先端部を含んだ。

 あの小さくて甘い、柔らかな舌が私のものを愛撫しているだなんて…。


「…っん、はぁ…」


 たどたどしい舌使いが、余計に私を煽る。

 正太郎は懸命に探るように、恐らく私にされた時に自分が気持ちよかった場所を攻めている。

 それを知ることができるなら、たまにはしてもらうのもいいかもしれない。




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