帰国した恋人との年始の過ごし方

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 舌を吸う強さや激しさとは裏腹に、アルの腰がゆっくり動き出した。

 中からアルが抜けていく感覚に、唇を塞がれていても甘い声が鼻に抜けていく。


「んんっ、ん、ん…」


 出て行ってほしくなくて、自分でもはっきりわかるほど締め付けてしまった。

 それが相当ヤバかったのか、アルは苦しげに僕の唇から離れた。


「はぁ…、正太郎が…煽ったん、です、からね…っ」

「え…? あ、あぅっ…!」


 少し角度を変えて、アルが一気に腰を進めた。

 気持ちイイところを狙って刺激されて、僕は大きく仰け反った。

 すでに二回も出したのに、僕の中心はまた先走りを漏らすほどになっている。

 それを優しく握ったアルは、腰と手を同時に動かしだした。


「あ、ああぁっ、」


 激しく繰り返される律動に、繊細な手の動きが加わる。

 中と外を同時に刺激されたら、三回目だろうと関係がなくなってくる。


「あ、あ、あ、っで、出ちゃ」

「正太郎…、っく、う」


 中に熱いものが放たれた。

 いつも僕の後にアルが最後にイクから、それは終わりの合図。

 僕は既に二回もイッちゃったから満足。

 だから、僕は身体の力を抜いた…のに。


「っひゃ、あ、な、なんっで…っ?」


 まだ硬さの変わらないそれが、引き続き僕の気持ちイイ場所を突いてきた。


「正太郎がまだ、ですから…」

「あっ、だ、ダメ、あ、ああぁんっ!」


 もう充分よかったのに…。

 初めて三回目、出しちゃった。

 さすがに意識を保っているのは厳しくて、僕は身体の欲求に素直に応じて目を閉じた。




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