帰国した恋人との年始の過ごし方

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 これからは、もう少し一緒にいる時間を大切にしよう。

 まだあと一年は一緒に学生でいられるけれど、卒業したらアルは仕事に専念するだろうし…。

 僕が大学で、アルが仕事で…あんまり会えなくなるかもしれない。

 アルが海外に行くようになったりしたら、寂しくなるな。


「んっ…」


 将来をしみじみ考えていると、アルが急に色っぽいっていうか切ない声を出した。

 アルの顔が見られるように腕を緩める。


「どうしたの?」

「…あまり、締め付けないでください」


 僕にはそんなつもりがなかったから、びっくりして思わず身体に力が入ってしまった。

 たぶん今、すごく締め付けちゃった!


「あ!ごめん…」

「正太郎はなかなか…テクニシャンですね」

「ち、違うもんっ」


 アルが僕の中で大きく脈打つのがわかる。

 僕がその場所を意識すればするほど力が入ってしまうようで、アルはその度に表情を歪ませた。

 アルの切ない表情のせいか、中のアルを生々しく意識したせいか、僕もだんだん切なくなってきた。

 僕の気持ちイイ場所を、いっぱい擦ってほしい…。

 アルと一緒に、気持ちよくなりたい。


「もうっ、動いて…」

「私はもう少し、正太郎の中を堪能していたいのですが」

「やだ…おねがい。気持ちよく、してほし…っん、ぅ」


 焦らされそうだから切実に訴えたら、アルが噛み付くようなキスをしてきた。

 冷静なフリをして、アルもすごく熱くなってる…キスで伝わってくる。




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