帰国した恋人との年始の過ごし方

しおりを挿む



「は…あぅ…」

「正太郎に、汚い場所などありませんよ」


 やっと舌が出ていって、持ち上げられていた下半身も下ろされた。

 でもすぐに指が入ってきて、中を広げるように動く。


「アルのバカぁ…」

「私の本音です」


 アルが舐めてほぐしていたせいで、二本の段階まではすぐに進んだ。

 というより、最近は僕もうまく力を抜けるようになったから、最初の小指とかの段階は省いてくれてもいいんだけど。

 …って前に言ったことがあるけれど、万一傷付けてしまってはいけませんから、って却下された。


「もう、こんなに柔らかく蕩けています」

「っ、恥ずかしいよ…」

「挿れてもよろしいですか?」

「このままじゃ、やだ」


 アルの顔が見えない。

 それに抱き付けないし、キスしにくいし。


「私もこのままでは嫌です。正太郎の可愛い顔が見られません」


 指が抜かれて、僕はまた仰向けにされた。

 膝の裏に手を入れられて、脚を持ち上げた上に広げさせられる。

 恥ずかしいと思う間もなく、アルが僕の中に入ってきた。


「うっ…くぅ、ん…」


 久しぶりだからか、すごい圧迫感に呻き声が漏れた。

 息を止めたくなるところを、意識して深呼吸に変える。


「痛いですか…?」

「いた、く、は、ないよっ」


 必死に答えたけど説得力がなかったのか、アルが腰を引いた。


「だ、め!やめない、で…」

「ですが…」


 ただ、久し振りで苦しいだけなのに。


「やめ、たら…泣くからねっ!」




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