帰国した恋人との年始の過ごし方

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 僕は慌てて近くの枕を引き寄せて、顔を隠した。


「うー…」

「何故顔を隠すのですか?」

「だって!」


 アルだってびっくりしたでしょ。

 僕が一番びっくりしたんだから!

 胸だけでおかしくなりそうだって思ったけど、それにしたってあれはダメだ…!


「可愛い顔を見せてください」

「可愛くないよ!」

「…恥ずかしくなんてありません。私もすでに、こうなっているんです」


 枕を抱える手を取られて、アルの下半身に導かれる。

 すごく熱くておっきい。

 でも、それとこれとは別だと思う。


「アル…」

「しかたがありませんね。もう一度、飲ませていただきます」

「えぇっ!?」


 顔を隠したままだから!?

 再び中心を口に含まれて、僕は慌てて枕を投げて身体を起こした。


「ま、待って、アル…っ」


 股間に埋もれたアルの頭に手を伸ばす。


「やっと顔を見せてくれましたね」


 顔を上げたアルが、満足気に笑った。


「うんっ、だから…」

「それでも、飲ませてくださいね」

「あっ、やぁっ」


 金色の髪が、サラリと僕の指から滑り落ちた。

 僕の中心が、アルの口の中でまたすぐに頭をもたげる。

 アルの丁寧な愛撫がすごく気持ちよくて、僕は抵抗を諦めた。


「ん、あ、ぁ…アル…」


 ダメ、だ。

 またイッちゃう。

 僕が再び追い詰められているのを察知したのか、アルが先端を吸い上げた。


「あっあ、あん、ダメっ…!」


 シーツを握り締めて、僕は身体が跳ね上がりそうな快感をやり過ごした。

 二回なんて今までの最高だったから…もう、体力がないかもしれない。




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