BT! Extra −陽平のお仕置き−

しおりを挿む



「いや…やめ、んといて」

「じゃあ言わないと。ね?」

「き…気持ち、いい…」

「どうして気持ちいいの?」

「陽平が、して、くれてるから」

「いい子だね」


 またゾクゾクと背筋に快感が走った。

 陽平は満足そうに微笑むと、耳元から順番にキスを下へ移動させて、胸元でその動きを止めた。


「陽平…っ」

「どうしたの」

「な、なめて…」

「どこを舐めてほしい?」

「…いじわる、」


 陽平に言えって言われる前に、舐めてって言うたのに…。

 わかってるくせに、なんて当たり前のことを言うてもしかたないから、怨み言を呟いといた。

 男やったら別に恥ずかしがるような場所やないのに、口に出すのが躊躇われる単語。

 俺はその場所で感じてしまうからか、言うのを躊躇うどころか恥ずかしく思う。


「言わないと、わからないな」


 そう言いながら指先で俺の乳首を弾く陽平の目は、俺を虐めてるからかキラキラ輝いてる。


「コレ、小さいのにプニプニして、すごく触り心地がいいんだ。舌触りもいいんだろうな…」

「あぁ…ん」

「ほら、潰してもまた可愛く勃ち上がるよ。琳、言いなさい」


 頭がクラクラする。

 陽平の命令は、俺の理性を殺傷してしまうんや。


「ち、くび…舐めて」


 あぁ、言うてしもた。

 それまではあんなに恥ずかしかったのに、言うてしもた途端に俺は変わった。

 スイッチが入ったように、もっともっとって陽平にねだった。

 陽平の舌と指に翻弄されるままに、俺はただ嬌声を上げ続けた。




- 6/10 -

[≪prev | next≫]



 ←Series Top





第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -