BT! Extra −陽平のお仕置き−

しおりを挿む



 考えただけで、全身の血が凍りそうや!


「………琳、本気で言ってる?」

「はぁ!? 当たり前やろ!」

「…ぷっ」


 あー!またこいつ吹き出しやがった!

 陽平は身体をくの字に折り曲げて、涙を浮かべながら笑い転げた。

 なんやねん、こいつさっきから失礼やねんけど!


「もう…、萎えるからやめてよね」

「なにがやねん!」

「琳って天然だよね。俺、たまに不安になるんだけど」

「それはこっちの台詞や!」


 天然で殺人未遂とか、洒落にならんやろ!

 いくら俺が陽平の言うことになかなか逆らえんっていうても、このお仕置きだけは断固拒否や!


「俺がしたかったのは、これだよ」

「っ…!な、なに、それ」


 陽平は透明な“わっか”を俺に見せた。

 なんかやらかそうな素材。


「これは“コックリング”だよ」

「コックリング?」

「琳が射精できないように付けるもの」


 射精できない…出せへん…出せへんってことは、イカせてもらえんってことや。


「それが、お仕置き…?」

「うん、正太郎にドライ・オーガズムの話を聞いたんでしょ?」

「あ…!」


 怖かったって聞いた、あれ…。

 正太郎が狂いそうになったって言うてた、あれ…。


「…俺が琳をどこかに閉じ込めたり、寒いところに放り出したりするわけがないだろ?」

「せ…せやな…」

「琳は可愛いね」


 陽平はそう囁いて、服を脱ぎだした。


「陽平…?」




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