BT! Extra −陽平のお仕置き−

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 も、もしかしてお仕置きは無しで普通にエッチしようってことかな…。

 そうやんな、仮にも俺らは付き合いたてやし、お仕置きみたいな物騒なことはしたらあかんよな。

 ドSやけど優しいとこもあるし、こいつ。

 まだ明るいからちょっと恥ずかしいけど、俺は服を脱ぎだした。

 こないだここに来た時は正太郎に失恋した直後やったのに、今は陽平と幸せなんが不思議やな…なんて考えながら。


「嬉しそうだね、可愛いよ」


 自分でも表情が緩んでるってわかってただけに、改めて指摘されたら恥ずかしい。

 なんか言い返したろ、と思って視線を上げたら、陽平は部屋に入る前の姿のままで俺を見てた。


「…? 陽平も脱いでよ」

「俺は後でね。ほら、全部脱いで」

「パンツも、脱ぐん…」

「当たり前でしょ」


 なにが当たり前なんかはわからんけど、パンツも脱いだ。

 なんでか知らんけど、陽平にはなかなか逆らえんねん。


「俺だけ、恥ずかしいんやけど…っあ!」


 前を隠すように持ってたパンツを、陽平に奪われてしもた。


「琳のお仕置きなんだから、我慢して」

「え…?」


 お仕置きって、やっぱりするんやんか!

 しかも裸ってことは…。

 まさかこの寒空の下、裸でベランダに放り出すんか!?

 やっぱりこいつは鬼や、悪魔や、ドSや!


「今は十二月やねんで!」

「…そうだね」

「こんな日にあんなん…凍え死んでしまうやんか!」

「凍え死ぬ…?」

「ちょっと考えたらわかるやろ? 十二月、マンションの最上階のベランダに裸で出されることの恐ろしさ!」




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