BT! Extra −陽平のお仕置き−

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「あっ、陽平」


 食器を片付けるってソファを立った陽平を見て、思い出した。

 お仕置きには付き物の、トイレの悩み。

 これはどないしようもないからな、保険にペットボトル貰っとかなあかん。

 俺は陽平を追い掛けてキッチンに入った。


「ん? こんなところに用事?」


 食洗機から食器を出して戸棚に片付けてた陽平が振り返った。


「うん、空のペットボトル貰いに来てん」

「ペットボトル…?」

「閉じ込められてる間にトイレ行きたなったら困るから、救済措置や」


 陽平は真顔の俺をまじまじと見つめた。

 ほんで、あろうことか吹き出しやがった!


「ふふっ…あははっ、琳はおもしろいことを言うね」

「なんで笑うんや。ペットボトルは重要アイテムやねんで!」


 なんやねん!

 俺が漏らしたら困るんは陽平やのに!

 未だに肩を震わせて笑ってる陽平は、小さい声で「勘弁してよ」とか言いやがった。


「ったく…そんなものは必要ないよ。いいからおいで」

「なっ、なんでや!」


 陽平に手首を掴まれて、俺は引きずられるようにして陽平の部屋に連れていかれた。

 なんでいらんのか、意味がわからん。

 食後にコーヒーも飲んだから、そのうち行きたくなるはずやのに。

 そないに長時間は閉じ込めへんってことかな。

 陽平はドSやし、電話では有無を言わさずお仕置き!って雰囲気やったのに…。


「琳、脱いで」

「はっ?」


 部屋に入って開口一番、陽平はまた意味のわからんことを言うた。




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