BT! Extra −アルの願望−

しおりを挿む



 軽い酸欠で頭はクラクラするし、焦れて僕は半ば怒鳴るようにアルを急かした。


「いいからっ…早く、中に挿れてっ!いっぱい動いて!」

「正太郎…もしかして、泡のせいで疼くのですか?」

「わかんない…っ、いいから挿れて?」


 アルが少し迷って、やっと僕の脚を抱えて持ち上げた。

 お風呂の中だから湯気で結構暑いのに、ゆっくり入ってくるアルの硬いものは何よりも熱かった。


「は…あぁ…ん」


 むず痒い内壁が擦れて、気持ちいい。


「動きますよ…」

「んっ、うん」


 アルの首に腕を回して抱きつくと、アルは僕を抱きすくめるようにして激しく動き出した。

 疼いていた中の嫌な感覚が消えて、全部快感に変わっていく。


「っ、あ、あ、あっ、あぁ」

「正太郎」


 呼ばれて視線を合わせて、どちらからともなく自然にキスをする。

 アルはのぼせるからダメだって言ったくせに、激しく舌を絡ませてくる。

 僕は嬉しくてそれに応えようとするけれど、アルが僕の中を掻き回すから声が漏れてうまくいかない。

 その声だって、アルの口腔の奥に消えていく。

 浴室内には、アルの動きによるエッチな音と、僕たちの荒い息遣いが響いていた。


「ふっ、う、ぅん…っ」


 意識がぼんやりしてきた。

 アルの動きが一層激しくなって、脳まで揺さぶられている感覚に陥る。

 アルの熱いもので中のイイ場所をゴリゴリ擦られるものだから、僕の絶頂も近くなってきた。


「っ、正太郎…」

「あぁっ、気持ちいいよぉっ」


 唇が解放されて叫ぶと、アルが僕の中心に直接刺激を与えてきた。




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