BT! Extra −アルの願望− ■しおりを挿む
軽い酸欠で頭はクラクラするし、焦れて僕は半ば怒鳴るようにアルを急かした。
「いいからっ…早く、中に挿れてっ!いっぱい動いて!」
「正太郎…もしかして、泡のせいで疼くのですか?」
「わかんない…っ、いいから挿れて?」
アルが少し迷って、やっと僕の脚を抱えて持ち上げた。
お風呂の中だから湯気で結構暑いのに、ゆっくり入ってくるアルの硬いものは何よりも熱かった。
「は…あぁ…ん」
むず痒い内壁が擦れて、気持ちいい。
「動きますよ…」
「んっ、うん」
アルの首に腕を回して抱きつくと、アルは僕を抱きすくめるようにして激しく動き出した。
疼いていた中の嫌な感覚が消えて、全部快感に変わっていく。
「っ、あ、あ、あっ、あぁ」
「正太郎」
呼ばれて視線を合わせて、どちらからともなく自然にキスをする。
アルはのぼせるからダメだって言ったくせに、激しく舌を絡ませてくる。
僕は嬉しくてそれに応えようとするけれど、アルが僕の中を掻き回すから声が漏れてうまくいかない。
その声だって、アルの口腔の奥に消えていく。
浴室内には、アルの動きによるエッチな音と、僕たちの荒い息遣いが響いていた。
「ふっ、う、ぅん…っ」
意識がぼんやりしてきた。
アルの動きが一層激しくなって、脳まで揺さぶられている感覚に陥る。
アルの熱いもので中のイイ場所をゴリゴリ擦られるものだから、僕の絶頂も近くなってきた。
「っ、正太郎…」
「あぁっ、気持ちいいよぉっ」
唇が解放されて叫ぶと、アルが僕の中心に直接刺激を与えてきた。
←Series Top
|