BT! Extra −アルの願望− ■しおりを挿む
「酸欠が続くとすぐ、のぼせてしまいますから…」
「ん、わ、かっ…あぁっ、アル…」
手の動きが、速いよ…。
ぬるぬるだから速いの?
こんなんじゃキスしなくたって、酸欠になっちゃうよ…!
「気持ちいいですか?」
「あっ、あっ…き、気持ち、いいっ」
「…はぁ…可愛い、正太郎…」
アルの右手の動きは休まらないのに、僕のお尻は浮力も手伝って、アルの左手だけで簡単に持ち上がった。
持ち上げられて膝に乗せられたら、孔に指が入ってきた。
「や、お湯…入っちゃう…」
指が入ったのをきっかけに、無意識にそこの力を抜いてしまう。
すると、体温より温度の高い液体が少し入ってきた。
ぬるつくお湯がアルの指によってかき混ぜられて、僕の中で泡立つような感覚がする。
出し入れされる度に、指が増える度に新たなお湯がまた入ってきて、中で泡立てられる。
「正太郎の中は、とても温かいですね…」
「あっ、泡が…っ」
「泡がいいのですか?」
カクカクと何度も頷いたら、僕の中からアルの指が抜けて、身体が浴槽から引き上げられた。
身体の向きを反転させられて、浴槽の縁に腰掛けたアルの膝の上で向かい合わせになる。
僕は、アルの紅潮した頬に手を添えて、柔らかい唇を何度も奪った。
「好き…アル、ん、大好き」
「私も…大好きです」
身体中が程よく火照って、熱に浮かされているような気がする。
「ね…挿れて、中…ムズムズするの」
「っ…煽らないで…、正太郎には、優しくしたいのです」
本当に中がムズムズする、痒いぐらい。
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