BT! Extra −アルの願望− ■しおりを挿む
身体がアルの脚に挟まれてるから大丈夫だけど、浴槽の底がぬるついていてお尻が滑りそう。
「ふわふわでぬるぬるだね」
お湯の表面の上にある泡の層が、なんだか不思議な感じ。
「正太郎に触れてもいいですか?」
「うん…」
お風呂は明るいし、改めて訊かれると恥ずかしい。
お尻が滑らないように、肘掛けみたく飛び出しているアルの膝にしがみつくと、アルの手が僕の身体をまさぐりだした。
「あっ…」
やっぱりぬるぬるしている…普通に触られるより、エッチだ。
「正太郎、顔をこちらに向けてください」
「…ん、」
振り向いてキスをされながら触られると、だんだん頭がぼんやりしてきた。
「んん、んっ」
胸の突起を捏ねる指も、脇腹を撫でる手も、全部いつもより気持ちいい。
そのせいか、息が苦しくなってくるのも早い。
「ぁ…っふぅ…はぁ、もっと、」
まだキスをしていたいのに、アルはしてくれない。
「正太郎は、キスが好きですね」
「気持ち、いいんだも…ん」
アルがしてくれないなら僕からしようと、アルの膝を持って身体の向きを変えようと試みる。
だけど、なかなかうまくいかない。
胸とか脇腹を触られて、気持ちよくて力が抜けているせいなのと、ぬるぬるで滑るせいで。
「あぁっん…や、いじわる、やだ…」
僕がキスしたいことをわかってるくせに、アルは無視して僕の中心を握ってきた。
「正太郎…キスはあとで、いっぱいしてあげます」
「…あっ、あ、と?」
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