BT! Extra −アルの願望−

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 僕ばっかり裸になるなんて、恥ずかしすぎる。

 お返しに、もたつきながら下着だけを残してアルも脱がせてやる。

 すると僕が選んだバブルバスのビンを持たされて、また抱き上げられた。


「落とさないように、ボトルをしっかり抱えていてくださいね」

「うん」


 連れてこられたのは当然お風呂。

 またお湯がきちんと張られている…。


「ちょうどいい感じですね。それを貸していただけますか?」


 浴室の中で下ろされた僕がぼんやりしていたら、アルも下着を脱いでやってきた。


「はい。どうしてお湯がちょうどよくなってるの?」

「先ほどリビングを離れた時に、セットしておきました」

「そうなんだ!」


 ビンを渡して普通に訊いてみたら、あっさりと疑問は解消されてしまった。


「正太郎、ジャグジーのボタンを押してみてください」


 当然、バブルバスを注いだだけじゃ泡立たないよね。

 ここにはジャグジーがあるけれど、普通の家ではどうやって泡立てるんだろう。

 そもそも僕の家みたいに、掃除が大変だからやらないのかな。


「すごい!」


 ジャグジーでお湯が混ぜられて、みるみるうちに泡立っていく。

 いい匂いも浴室中に広がっていく。

 僕はアルにシャワーを掛けられながら、増えていく泡から目が離せなかった。


「入りますよ」

「わ、」


 できあがった泡に触ろうとしたら、アルに後ろから身体を持ち上げられた。

 アルはそのまま浴槽に入って、僕を脚の間に座らせた。




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