BT! −ボーイズトーク− ■しおりを挿む
「『…琳は、恥ずかしいと感じちゃうんだもんね』とか」
「えぇっ…琳って、恥ずかしいと感じちゃうの?」
「あっ!」
なんで、よりによってそれをチョイスしたんや俺!
もっと他にあるやん!
『感じるんだ? 琳は今何もされてないのに、俺が琳の蜜を舐めただけなのに』
『琳が感じて蜜がいっぱい出たから、こんなにエッチな音がするんだ』
『もっと乱れて、琳。本当は奥に欲しいんでしょ? 触って欲しいって、おねだりして』
………どれもあかんやんか。
あかん、今の空気を変えんとあかん。
「あっ!正太郎、その…アルのでかいのは痛くないんか?」
ムチャブリやけど、頼む正太郎、答えてくれ!
「痛かったことはないかな…」
さすが素直な正太郎や。
質問されたら思わず答えてまう性分でよかった。
「って、ほんまに痛くないんか!?」
「普通慣らす時は人差し指かららしいのに、小指から始めてくれるんだ」
…アルの手を思い浮かべてしまった。
一瞬とはいえ、あの指が正太郎の中に、とか考えてしもた。
俺は変態や、やらしい妄想しまくりの変態なんや…!
「それから、アルのを挿れる時は、僕が深呼吸して…息を吐いた時に少しずつ進めてくれる」
「なにそれ、めちゃくちゃ大事にされてるやん!」
さすが正太郎命の溺愛アルやな。
せやから、陽平に初めてヤられた時の俺の様子見て、陽平に怒ったんかな。
「や、やっぱり一気に挿れたくなるものだよね?」
どうなんやろ、俺は挿れられる側やからわからん…。
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