BT! −ボーイズトーク−

しおりを挿む



「『…琳は、恥ずかしいと感じちゃうんだもんね』とか」

「えぇっ…琳って、恥ずかしいと感じちゃうの?」

「あっ!」


 なんで、よりによってそれをチョイスしたんや俺!

 もっと他にあるやん!



『感じるんだ? 琳は今何もされてないのに、俺が琳の蜜を舐めただけなのに』

『琳が感じて蜜がいっぱい出たから、こんなにエッチな音がするんだ』

『もっと乱れて、琳。本当は奥に欲しいんでしょ? 触って欲しいって、おねだりして』



 ………どれもあかんやんか。

 あかん、今の空気を変えんとあかん。


「あっ!正太郎、その…アルのでかいのは痛くないんか?」


 ムチャブリやけど、頼む正太郎、答えてくれ!


「痛かったことはないかな…」


 さすが素直な正太郎や。

 質問されたら思わず答えてまう性分でよかった。


「って、ほんまに痛くないんか!?」

「普通慣らす時は人差し指かららしいのに、小指から始めてくれるんだ」


 …アルの手を思い浮かべてしまった。

 一瞬とはいえ、あの指が正太郎の中に、とか考えてしもた。

 俺は変態や、やらしい妄想しまくりの変態なんや…!


「それから、アルのを挿れる時は、僕が深呼吸して…息を吐いた時に少しずつ進めてくれる」

「なにそれ、めちゃくちゃ大事にされてるやん!」


 さすが正太郎命の溺愛アルやな。

 せやから、陽平に初めてヤられた時の俺の様子見て、陽平に怒ったんかな。


「や、やっぱり一気に挿れたくなるものだよね?」


 どうなんやろ、俺は挿れられる側やからわからん…。




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