BT! −ボーイズトーク− ■しおりを挿む
「アルは、男性のマルチプル・オーガズムを日本式で言うと、ドライ・オーガズムになるそうですって言ってた」
ようわからんけど、とりあえずエロいことやな。
アルめ…!正太郎に変なこと教えんなや!
純真な正太郎が、俺の知らん正太郎になっていく…。
「つまり…どういうこっちゃ」
「…出させてもらえないんだ」
「はっ!?」
「あそこの根元を縛られて…出せないのにイッちゃうんだ…」
ゴクリ、と音を立てたのは俺の喉や。
つまりあれやん?
とにかく、未知の世界やん?
「そ、それって気持ちいいん…?」
「初めての時は、僕が僕じゃなくなりそうで…狂ってしまいそうで怖かった」
「はっ、初めて!ってことは、もう何回かしたんか?」
あかん、もう正太郎は完璧に俺の先輩や。
もう、俺の純情天使やないんや…。
「何回かっていうか…今は少しずつ練習してる…。あの、後ろだけで…とか」
「後ろだけって?」
「擦られたら気持ちいい場所、あるよね?」
「あっ…」
「まずは、そこだけでイク練習からしてるんだ」
えっ!あれって練習するもんなん!?
ほんなら、陽平と二回しかエッチしてないのに、すでにやらかしてしまった俺は?
俺…俺…やっぱり変態なんや…!
「つまり纏めると、根元を縛られて、出されへんのに後ろだけでイッたら…」
「うん…うまくその快感を受け入れられたら、すごいんだって」
「そら、初めてやったらめちゃくちゃ怖いやろ…!」
「そうなんだ。それを一気にされて、怖くて泣き喚いちゃって。それでアルがすごく謝ってきたから、罰を与えたんだ」
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