BT! −ボーイズトーク−

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「アルは、男性のマルチプル・オーガズムを日本式で言うと、ドライ・オーガズムになるそうですって言ってた」


 ようわからんけど、とりあえずエロいことやな。

 アルめ…!正太郎に変なこと教えんなや!

 純真な正太郎が、俺の知らん正太郎になっていく…。


「つまり…どういうこっちゃ」

「…出させてもらえないんだ」

「はっ!?」

「あそこの根元を縛られて…出せないのにイッちゃうんだ…」


 ゴクリ、と音を立てたのは俺の喉や。

 つまりあれやん?

 とにかく、未知の世界やん?


「そ、それって気持ちいいん…?」

「初めての時は、僕が僕じゃなくなりそうで…狂ってしまいそうで怖かった」

「はっ、初めて!ってことは、もう何回かしたんか?」


 あかん、もう正太郎は完璧に俺の先輩や。

 もう、俺の純情天使やないんや…。


「何回かっていうか…今は少しずつ練習してる…。あの、後ろだけで…とか」

「後ろだけって?」

「擦られたら気持ちいい場所、あるよね?」

「あっ…」

「まずは、そこだけでイク練習からしてるんだ」


 えっ!あれって練習するもんなん!?

 ほんなら、陽平と二回しかエッチしてないのに、すでにやらかしてしまった俺は?

 俺…俺…やっぱり変態なんや…!


「つまり纏めると、根元を縛られて、出されへんのに後ろだけでイッたら…」

「うん…うまくその快感を受け入れられたら、すごいんだって」

「そら、初めてやったらめちゃくちゃ怖いやろ…!」

「そうなんだ。それを一気にされて、怖くて泣き喚いちゃって。それでアルがすごく謝ってきたから、罰を与えたんだ」




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