BT! −ボーイズトーク−

しおりを挿む



「俺な、陽平のでちょっと中が苦しいんや…。せやから、二人のことが気になって気になって」


 なんやねんこの状況!


『彼氏のアレが大きくて苦しいねん…』


 とか、まさか俺がこんな女の子同士でするような話をするなんて思わんかったわ!


「ま、牧野さん…大きいんだ…。日本人で細身なのに」

「日本人の平均より大きいってぐらいなんやけどな…」

「…アルの、は…僕の口に入りきらない大きさ…で」


 正太郎の口は小さいからわかるけど…。

 ていうか、正太郎はアルに口でしたことがあるっちゅーことやんか!


「く、口でしたんか…」

「うん…罰だったんだ。僕がアルをイカせるまで手を出しちゃダメって言ってて」


 ば、罰って…。

 何が一体どないなって罰に至ったんや!

 あかん、気になることが増えてしもた…。


「ど、どない…? 口でするって」

「えぇっ!…なんか、嬉しい…かな。好きな人を気持ちよくさせる、わけだし」


 なるほど…俺も今度してみよかな。

 いつも俺ばっかりで、陽平が気持ちよくなるんは俺に挿れたときだけやし…。

 でも、するタイミングが難しいな。

 俺はすぐに陽平に力抜かれてまうし。

 …なるほど、せやから“罰”か!


「正太郎!」

「っ!な、なに?」

「どないしてアルに“罰”を与えたん?」


 正太郎が真っ赤になった。

 ほんまにいちいち可愛いなぁ、もう…。

 でも、そんな可愛い正太郎の小さな口は、未知の言葉を紡ぎ出した。


「ドライ・オーガズムをしたんだよ」

「ドライ…?」




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