その日は凄く平和な日だった


学校が休みで、暇だったから外に出た


蝉の声や人の雑踏が煩くて


真夏の日差しに肌が焼けそうで


もし、この日に外に出なかったら?


外に出ても暑さで嫌になってすぐに家に戻っていたら?


でも、そんなもしもの話なんか存在してるようでしてなくて


まさか、あんな長い一日に巻き込まれるなんて


この日の朝の私はまったく予想なんかつかなかった


さぁ、始まりを告げる音がする
((もしもなんて考えない))
((考えたって、しょうがない))




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