目が覚めると視界いっぱいに厚い胸板が、そして少し上を向くとコラさんの寝顔がある。どうやら抱き締められているようだ。しかもお互い素っ裸である。
寝起きの頭で今の状況を整理しようとするが頭痛がする上に腰が痛くて ちゃんと考えれない。お酒を飲んだのは覚えているし酔った私がコラさんに絡んだのも覚えている。セックスしたことも覚えている。ただ覚えていないのは どういった経緯で事を致したのかだ。私が誘ったのか私がコラさんを襲ったのか、それともコラさんが私を襲ったのか。そこが全く覚えていないのだ。


私とコラさんは恋人同士でもないのに、愛の営みをしてしまった。最悪だ私…と自分を責める。とりあえず 着替えて自分の部屋に戻ろう、お風呂入ろう、とコラさんの腕の中から抜け出そうとするがガッチリ抱き締められていて中々抜け出せない。寧ろ抜け出そうとすればする程 強く抱き寄せる。抱き寄せた後、私の髪に顔を埋め 寝ぼけた声でボソッと喋り出した。


「んん…名前、行くな…」
「……!」


ダメだ、私、今、凄いニヤニヤしてる。






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -