最近コラさんが煙草を吸う所を見なくなった。最初の頃はスパスパ吸っていた気がするが今では全くといっていいほど見なくなったのだ。彼が煙草を吸う姿は素敵だ。かっこいい。大好き。だが残念な事に私は煙草が大嫌いなのである。はじめは吸う姿を見るために頑張って耐えていたが数日もすれば我慢できなくなり、コラさんが煙草を吸う時はトイレに行くやら何やらと理由をつけてその場から去るようにしていた。煙草の煙で私の肺胞が次々に破壊されていると思うと我慢出来ないのだ。仕方ない。


「コラさん最近 煙草吸われませんね。禁煙ですか?」


晩御飯の準備している時、コラさんがつまみ食いをしに来た際に私は思い切って聞いてみたのだ。出来るだけ満面の笑みを保ちながら。禁煙は良いことだ。うん。
コラさんはハムをムシャムシャと頬張りながらジーとこちらを見つめている。彼の頬についた食べカスを取ってあげると咽せてしゃがみ込んでしまった。自分もしゃがみ込み、大丈夫ですか?と背中をさすってあげていると一緒に晩御飯の準備をしていたジョーラさんが煙草の事について教えてくださった。



「名前は煙草、嫌いザマスよね?だから貴女の前では吸わないだけザマス。」




愛されてるザマスね〜なんて言い部屋から去っていくジョーラさんを見送る。チラリとコラさんを見ると恥ずかしいのか顔を両手で隠していた。あらやだ可愛らしい…。








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