ただの興味本位だった。


おれがここに来た時、コラソンにやられた傷を優しく手当てをしてくれた。珀鉛病のおれを嫌がらず手当てをしてくれたんだ。汚れたおれと風呂にも入ってくれて綺麗に洗ってくれた。(あれは ほぼ無理矢理だったけど)



1人になったおれに甘えれる場所をくれた。




おれは名前さんが大好きだった。コラソンと仲良いのは胸糞わりィけど。

そんな大好きな名前さんのコトが知りたかったから故郷のコトとか色々聞いたりした。異世界とか、わけわかんねぇこと言ってたけど でもその異世界の話は珍しくて聞いてて楽しかった。どうせ嘘だろって言ってもニコニコしながら本当ですよーって返してくる。
本当なら、嘘って言われたら怒るはずだ。でも名前さんはニコニコするだけ。


夜、また名前さんの故郷の話がしたくてあの人がいる場所に向かう。声をかけると丁度コラソンに毛布をかけてる所だったのでイラッとした。コラソンを睨みつけてると起こしちゃ駄目よ?と言われた。一生起こさねーよこんな奴。


またいつもの 会話をする。いつになっても名前さんは本当のコトを教えてくれない。でもこの同じコトの繰り返しの会話はおれは大好きだ。おれと名前さん2人だけの時間。まあ今日は余計なのが1人いるけど。


でも何故か今日は、故郷以外のコトも聞いてしまった。なんとなく聞きたくなって、それで困った顔しながらおれの頭を撫でてくれた。撫でてくれたのが嬉しくて、調子に乗ってしまった。一番聞いちゃいけないコトを聞いてしまった。おれの頭を撫でなくなって、目を見開いたまま固まってる名前さん。それを見て、あ、やばい、って思った。いつもニコニコしてる名前さんが、凄く悲しそうに下を向いて、ごめんなさいごめんなさい、おれ そんなつもりじゃ、






「すっごく、さみしいよ」





ただの興味本位だったんだ、そんな顔をさせるつもりじゃ無かったんだ






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