食料庫を見てみたら残りが少なく、しかしまだまだ次の島には着きそうにないので、しかたなく釣り道具を引っ張り出し船長と、座ってるだけくらいなら出来るだろう、とドクQも誘って3人で午後の釣りを楽しむことになった。
これで釣れなかったら今夜のご飯は減らすしかない、と言ったらバージェスも慌てて釣りを手伝いはじめた。



「…なかなか釣れないね。この海域ちゃんと魚いるよね?」


「ウィーハハハ!いっそ海王類でも出てきてくれりゃあいいのによう!」


「まあ、気長に待とうぜ。…名前、チェリーパイでも食うか?」


「…船長それ、さっきの塩チェリーパイじゃないですよね?」




そんな話をしていると、カツ、カツ、と足音が後ろで止まったのに気づいてそちらを見るとにやにやしているオーガーがいた。



「鳥肉でいいなら、我輩がとってやろう」



そう言って銃口を空に向け、銃声が響いたかと思うと小さく、即死だ、と呟いた。



「おー、まったく見えねえのに、さすがオーガーだな!ゼハハハハ!」


チェリーパイを食べながら船長は大喜びしていたが



「そんな遠くの鳥を撃ち落としてどうするの、ばか」









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