窓から入り込む朝日とカモメの鳴き声で目が覚めた、周りを見渡すと自分の部屋じゃなく、ああ、そっか、と昨夜ラフィットの部屋に来てそのまま寝てしまったのを思い出した。
昨夜自分が寝たのは床だったはずだがベッドの上にいるのに気づき上体を起こしてラフィットを探すが見つからず、とりあえずまた横になった。
「起きましたか、名前。」
しばらく外を見てぼーっとしているとコーヒーカップを2つ持ったラフィットが帰ってきた。
コーヒーは好きじゃない、と言ったが、名前のはホットミルクです、と返された。
「貴女の飲み物の好みくらいわかってますよ。」
いつもと変わらない笑みで渡されたカップにはゆらゆらと揺れる湯気と甘い香り。
ありがとう、と受け取り少し口に含むと甘さも熱さもちょうどよく、やはりさすがラフィット、と名前は思った。
「美味しい。」
「当然です。」
そうだね、とラフィットを見ると服も髪の毛もしっかり仕度ができていた、自分はそんなに寝過ごしてしまったのだろうか。
「今、何時?」
「朝の6時です。」
「何でこんなに早く起きてるの?」
「名前が起きないうちに少し悪戯しようかと。しかし残念、起きてしまいました。」
意地悪く笑う彼の顔が好きだ。
まあ、寝ているうちにやっても大して楽しめなかったでしょうから別にいいですが、と名前の隣にそっと腰を下ろす。
背が高いラフィットの横にいると何だか自分が小さくて惨めな気持ちになる。
あまり長居するのも悪いと、しばらく話した後ホットミルクのお礼を行ってベッドを立ったがふいに冷たいものに腕を捕まれ、そのままベッドに引き戻された。
「さ、まだ朝も早いです、二度寝といきますか。」
「え、あたしも?」
「朝方は冷えますから、湯たんぽが必要です。」
そう言いながらまんまとベッドに引きずりこまれると、ラフィットの腕にすっぽり包まれ、ほんのり暖かい腕の中で、まあ、いいか、と開き直るとどこからともなく眠気が襲ってきた。
「寝てる間に変なことしないでね。」
ホホホ、それはわかりませんな、とおでこにキスが落ちてきた。
ああ、やはり、そんな彼が大好きだ。
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1000hit企画七曲さまリクエスト!
うはぁぁあごめんなさいぃぃい;´Д`
甘い夢ってどうすればいいかわからず、こんな感じでよいのでしょうか…;´・Д・
ううう、力不足で申し訳ないです´;ω;`