ああ、貴女はなんと美しいのでしょう、名前。
月明かりに照らされた青白い部屋に横たわる彼女の肌はこの世のものと思えないほど白く、月明かりの青に美しく溶け込んでいた。
目を覚ますことのない彼女に寄り添っていた男は彼女の艶やかな髪を分けて白い首筋をあらわにした。
そこには決して消えることのない自分のつけた跡。
すっ、と長い指でなぞると、なんとも言えない幸福感と身震いするほどの快感、そしてほんの少しの虚無感。
ほんの少しの虚無感を拭いたいと彼女に口づけるが、冷たいその唇は余計彼を虚しくさせるだけだった。
「名前…もう貴女を殴りませんよ。」
何かを悲しく懇願するように囁く男は張り付いた笑顔のまま彼女を抱きしめた。
「こんなに幸福なことはありません。跡が消えない…ならば貴女は永久に私のものであり続けるのです。」
まるで自分に言い聞かせるように、静かに静かに
そうして彼は今夜も彼女と眠りにつく。
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激短意味不!