槍剣(F/Z) (0)
1208 18:11




貴方の唇が軽く触れる度に斬られた左手が痛むのだ。じくり、じくりと少しずつ、まるで二人の関係を戒めるように、許されない事を私に刻み付けるように。甘く交わる度に癒える事の無い傷口が血を流した。私は貴方の哀しそうな顔が見たくて、私を想い自らを呪う目が大好きで、悲しんで欲しくなど無いのにその瞳で満たされてしまう。いけない、と窘める貴方に血塗れの左手でキスをねだった。血と涙が混ざって融ける。泣いているのは貴方だった。



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槍剣が圧倒的に足りない
誰か私に槍剣を…!


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