球磨川→江迎(めだか箱) (0)
1203 23:43



「球磨川さん、私、すごく幸せなんです。あなたの「大嘘憑き」は私の過負荷を無かったことには出来なかったけれど、私の腐った世界を変えてくれた。ほら、あるじゃないですか、使い道。あなたのマイナスはそういうふうにだって使えるんです。うふふ、人吉くんの受け売りですけれど。球磨川さん、あなたのおかげで、愛しい人の顔が、人吉くんの顔が、すごく綺麗に見えるんです。人吉くんってあんなに綺麗な顔と手をしていたのね。今までも綺麗な人だとは思っていたのだけれど、ぐずぐずとどろどろと溶けていくのも綺麗だったけれど、肌も髪も瞳も唇もみんなみんな宝石みたいに綺麗だから今は大切にしたいんです。お見舞いに来てくれた人吉くんを一目見た瞬間感動して思わず褒めすぎちゃったわ。いけない、私ったらついつい喋りすぎちゃうんだから。ねえ、だから球磨川さんには感謝しているんです。ありがとうございます、球磨川さん」

『どういたしまして。可愛い江迎ちゃんが幸せそうで、僕も嬉しいよ』

「じゃあ、そろそろ人吉くんに会いに行ってきますね。最近はお母さんが裁縫を教えてくれるようになったんです。いい奥さんになれるように頑張らなくちゃ。本当にありがとうございました、失礼しますね」

『うん』『じゃあね』
『まったく、江迎ちゃんったら、なんて幸せそうなんだろう』『恋する女の子と裸エプロンの女の子ほど綺麗なものは無いぜ』
『良かったなあ』『良かったなあ』


「ちっとも良くなんか、ないや」



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